これまでお世話になった職場をやめる時には、気持ちよく送り出してほしいと願うことでしょう。特に薬剤師の場合は、今後も学会や研修などで顔を合わせることもあるため、できるだけ円満に退職できるよう幾つかの点に注意することができます。
まず一つの点は辞めるタイミングでしょう。例えば、冬の時期は空気が乾燥し気温も低いため、インフルエンザや風邪が流行します。多くの人が薬局を訪れるこうした繁忙期に辞めてしまったのでは、職場の方々に多大の迷惑をかけてしまうでしょう。
是非とも繁忙期は避けるとともに、最低でも三か月前までにはその旨を申し出るようにすることが重要です。円満に退職するためには、薬剤師としての大事な仕事の引継ぎをきちんと行なわなければなりません。後任が決まるまでの間に、引継ぎの内容や書類の整理など行なうべきことをリストアップしておくのは助けになります。
実際に引継ぎを行なう際には、十分な時間をかけて詳しく教えましょう。お店のルールなどを教えるのはもちろんのこと、担当していた患者の特徴などをしっかりと伝えておくなら、スムーズな引継ぎができるでしょう。薬剤師が退職する時には、返却すべきものはきちんと返却し、受け取るべきものは受け取らなければなりません。
職場から支給されたものはすべて返却しますが、それには制服や名札、健康保険被保険者証などが含まれるでしょう。受け取るべきものとしては、年金手帳や源泉徴収票などがあります。事前に職場に尋ねて確認しておくならスムーズに行なうことができます。