全国的に薬剤師不足が言われています。そんな時、北海道での事情はどうなっているのでしょう。人口減に悩む街も多く、病院の数も減る傾向にもあります。しかし大きな街周辺などでの募集は、盛んになっているようです。
薬剤師の就職事情、それは地域ごとに差があるとも言われます。薬科大学や薬学部のある大学がある地域では、就職率も良いことから、それほど不足と言うことにはなっていないようですが、この大学がない地域では、人材確保に苦労していると言われています。
学生のUターンやIターンを狙ってもいるのですが、なかなか上手く行っていないのも現状のようです。ですがこの北海道には、薬科大学もあることから、卒業生の確保が比較的しやすい環境にあることで、一応人員を揃えることは成り立っていると言って良いのでしょう。
しかしそこには、地域差が残っていることもあり、大きな街に集中する傾向にあると言われています。
医大病院や市立病院などは、大きな街に存在することから、調剤薬局などの進出も、北海道内の大きな街に集中する現象が続いています。また同様に、進出する新しい私立や個人病院も、大きな街への進出が続き、小さな街では病院不足から薬局の不足にも繋がっているのが現状となっています。
このため、地方にある小さな町の住民は、JRや長距離バスを利用して大きな街の病院に通うまでになっています。そのため、基本的な人材不足があるにも関わらず、見過ごされていることにもなっているのかも知れません。
そんなことから、小さな町で働く人にとっては、転職を考える人も逆に少ないと考えても良いのかも知れません。
大都市への転職希望者は、かなり多いと言うのが現状です。ですが地方都市から札幌市内で働くことを希望する人が多いことから、人材不足が極端になることはありません。そのため、地方都市での人材不足が目立つのですが、これも人口減と重なることで、話題に上ることも少なくなっています。
札幌へ薬剤師の転職希望者が多い理由には、大都会であり、収入も良いと言うことにあります。人口が200万人にも達しようかと言う大都市に発展した街には、今でもたくさんの人が流入していることら、病院や薬局、ドラッグストアなどの需要も増えているのが、現実だからです。
また、北海道に憧れて来る人も多く、人が集まりやすい状況にもあるのが、札幌周辺なのでしょう。